
ライフデザイン支援取組事例の紹介[1]
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学校・企業等と連携したライフデザイン支援の取組について
講師:特定非営利活動法人 DNA
代表理事 沼田 翔二朗 様

本日はどうぞよろしくお願いします。私は、学校教育や企業と連携したライフデザイン支援の取組について、大きく二つお話をさせていただきます。一つは、高校生に向けた取組がどのように生まれたかということ。もう一つは、その取組によって高校生たちにどのような変化が生まれたかということ。この二つについて、皆さんにしっかりとお話をしていきます。
私たちDNAがライフデザインの取組を県内で始めたのは、2014年です。当時の高校3年生が対象だったので、彼らは今年21歳になります。私たちの取組が、21歳になった彼らの中にどのように生きているのかは正直わかりません。ですが、今日はできるだけ、高校生たちの率直な声を皆さんにお届けしたいと思っています。
本題に入る前に、私、こういう場で話をするのがすごく緊張するので苦手なんですね。皆さん、顔が怖いんです(笑)。そこで、高校生に対する取組の話をするので、まずは今日参加している皆さんも、高校時代を思い出してもらい、場を温めさせていただきたいと思います。皆さん、多分嫌かもしれませんが、できれば隣同士で、「自己紹介」と「高校時代に悩んでいたこと」について、1分くらいで話していただいてもらえますか。
―ありがとうございます。私たちは毎回の授業で、高校生たちが口火を切るところから授業をしております。皆さんにもちょっと体験していただきました。
さて、それでは本題に入ります。最初にお断りしておきますと、私はライフデザインのプロではありません。学校教育と連携して、「子ども・若者に社会を届ける」という仕事をしています。限られた世界で暮らす高校生たちにとって、自分の気持ちを受け止めてもらえる存在や、大人になっても試行錯誤している存在に出会うことって、なかなかできません。そうした中で、私たちは、多様な人との関わりを増やし、その質を高められるような、そんな役割を学校教育に携わりながらさせていただいております。今日はその中の一つとしての、「高校生ライフデザイン講座」についてお話します。