ライフデザイン

ライフデザイン支援に取り組む方へ

ライフデザイン支援取組事例の紹介[1]
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「きっかけは自分の引きこもり体験」

簡単に自己紹介をさせていただきます。私は、1989年に北海道士別市という人口2万人くらいの小さな町で生まれました。地元の小学校、中学校、高校に行くのが当たり前の世界で、人口がとても少なく、私が最後の卒業生です。今、学校はありません。校舎が20歳のときに無くなりました。地元に帰ったら広い更地になっていて、なんか自分のアイデンティティがなくなっちゃったな、なんていう思いをしました。群馬県には、大学進学を機にやって参りましたけれども、それまでの18年間で、地元が小さいこともあって友だちもほとんど変わらないし、様々な人たちとの関わりを体験することができかなったので、地元から飛び出して大学に来たとき友だちづくりが出来ませんでした。結局、どうやって友だちを作ればいいのか悩んでしまい、1年間引きこもりになってしまいました。
その頃は、社会との接点を全く失っていて、本当に毎日悩んでいました。そういった毎日の中でも、生活費を稼がなければならなかったので、飲食店のアルバイトには行っていたんですね。そこで、5歳ぐらい年上の先輩に出会いました。先輩は、笑顔がない私に対して、「沼田君、今日は皿洗いしてくれてありがとね」とか「これ片付けてくれて助かったよ」とか声をかけてくれたんですね。このとき、なんかこう自分の気持ちが少しずつ前向きになったというか、この人なら信頼できるかなと思って、引きこもりから脱して、大学2年生から今の法人の活動に参加し始めました。そして大学4年生のとき、将来を決めるときになって、社会との接点を持ってなかった私が、アルバイトで偶然出会った人たちに助けられたことが、とてもラッキーなことだったんだなっていうことをすごく感じたんですね。このラッキーをラッキーにすることなく、当たり前にするためにはどうしたらよいのか。18歳までに様々な人たちとの関わりとか、出会いとか、つながりを作るにはどうしたらいいのか。そんな想いから、この「ライフデザイン講座」を開発しました。

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