ライフデザイン

ライフデザイン支援に取り組む方へ

ライフデザイン支援取組事例の紹介[2]
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「赤ちゃん先生プロジェクトのねらい」

私たちママの働き方応援隊は、「日本の無縁社会を解消する」ということを団体のビジョンに掲げ、活動しています。私たちは、日本全体の無縁社会を解消していきたいと考えているのですが、もちろん自分が住む地域においても同様です。お母さんは、自分の子どもと一緒に出かけると、ものすごく力を発揮できるのです。私たちの団体では、子どもを連れたお母さんが企業に行ってプレゼンをしたり、学校で打ち合わせをしたりすることもあります。今までの概念だと、ビジネスシーンにおいて子育て中はデメリットだといわれるような社会ですよね。そこを、「それならば、メリットになる働き方を作ろう」ということで、子連れで伺います。相手の方は皆さん笑顔になり、場が和やかになるのもいいことです。

事業の効果として、若者に対しては、以下3つを中心に行います。1つ目は「近い将来の結婚、出産を視野に入れたライフプランを考えるきっかけ」になると考えています。私がこの活動に参加して2年ぐらい経ちますが、その中で一番感じたことは、小さい子であろうと、結婚間近の大人であろうと、皆さん共通して赤ちゃんを抱いた経験が無いということに驚きました。これから親になるという世代の方も赤ちゃんを抱いたことが無い。その上で、赤ちゃんを今抱いてどう感じますかと聞くと、「仕事が忙しいとかいろいろあっても、守るべきものがあるということが家庭を持つということの一番のメリットなのかな」ということを感じていただいたりしています。また、高校生・大学生に対しては、「いつまでに結婚していつまでに子ども産めば、仕事と家庭を両立できるのか」というように、ライフプランを考えるきっかけなるようなお手伝いをしています。学校で授業を始める前に、「自分は何歳くらいで結婚して、何歳ぐらいで就職して…」といったことを書いてもらうワークがあるのですが、受講後のワークシートを見ると、生徒それぞれに事前のシートと違ったところがあって、それぞれ皆さんに思うところがあったのだなと分かります。

2つ目は、「子どもを持つこと、育てることの意識を育てること。」進学や、就職することは比較的意識しやすいのですが、結婚後のことを意識することは、知らないことは想像しにくいので、体験によって意識を高めていくことができると考えています。そして3つ目が、「子どもに対する親の愛情と責任を実感する機会」です。赤ちゃんは、24時間365日、ずーっとかわいいだけの存在ではないということが、赤ちゃんを育てているお母さんの話を聞くことによって分かるのですね。子どもを持つということ、その大きな責任を自覚してもらった上で、たくさんの愛情をかけて生徒の皆さんたちも育ててもらったということ、そのことが無ければ命は続いてこないのだということも感じていただいています。この3つのことをゴールにすべく、高校生、大学生に「ライフデザイン」を考えるきっかけ、そして大人になる準備として体験していただいております。

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