ライフデザイン

ライフデザイン支援に取り組む方へ

ライフデザイン支援取組事例の紹介[3]
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「不妊治療は体づくりから」

現代女性が抱えている問題点ということで、少子化というのは皆さん重々ご存知かと思います。データを見ると、結婚・初産の年齢というのが高齢化していますので、高齢で妊娠するとどういうことが起こるかというと、流早産の危険性が非常に増えるとか、お腹の中の赤ちゃんの発育状態が悪くなってしまうだとか、ハイリスク、妊娠糖尿病とか妊娠高血圧症などが挙げられます。また母体自体も年齢を重ねることで、例えば子宮内膜症だとか子宮筋腫だとか婦人科の疾病を合併してくる可能性が非常に高くなっています。そうすると、妊娠前に治療が必要になりますので、さらに妊娠する期間が遅れてしまうという悪循環があります。

あと、近年言われていますが、卵子も老化するんですね。なので、若いうちに妊娠をするということが、少子化ストップの最短のことかなということで私たちは考えているのですけれども、その若い人が妊娠に関して知識もない状況にあることから、私たちがこうして発信しています。
若い女性がどのように考えているかというと、例えば、自分は健康だから、元気だから、問題ないから、だから病院には行きません、検診も受けません、そういう方が非常に多い傾向にあります。それから、美しくなりたい、夏はビキニを美しく着たいので痩せたいということで、非常に痩せている女性が多い。痩せっていうのは、低栄養の状態ですので、健康のため野菜中心のヘルシーな食事を摂っていますとか堂々と言う方いらっしゃいますけれども、そうするとどんどん老化が進んでいきます。また食べていてもカロリーは摂っていても、中身がないエンプティカロリーということが起こっていることがあります。カロリーを何で摂っているの?と聞くと、ちょっと疲労が激しいからケーキ食べる、などということが現状になっています。
それから生理にまつわることですね。女性は長く生理と付き合っていきますけれども、生理痛は薬を飲んで我慢します、お医者さんには行きませんという声がすごく多いですね。それからお仕事が遅くて睡眠不足だったり、運動不足。私も高校生からそれ以降運動はしていなかったんですけれども、つい最近、運動しなきゃなと気持ちで始めました。あとは、検査をしてもなんの異常もないけれども、体のだるさが取れないとか、なんとなく頭が重いとか、冷えているとか浮腫んでいるとか、そういう女性がすごく多いです。そういった人は、やっぱり妊娠しづらいです。
妊娠しづらくて、それでも結婚して子どもが欲しいなと思ったときに、不妊治療が必要になります。不妊治療にすごくお金かけて時間かけて、妊娠することがゴールになってしまっている。そうすると、一人妊娠して出産したらその次はもう体力ないとか、またお金かけなくちゃいけないという問題もあります。ですので、早いうちに体をきちんと健康に作って、いつか母になるために、赤ちゃん欲しいと思ったときに産める体をつくりましょう、ということを伝えたくてこういう活動をしています。

では、誰に伝えたらいいのか。不妊治療を現にしている人に伝えても、やっぱりちょっと遅くて、やはり色々な方にこのお話をすると、なんでもっと早くそういったことを知ることができなかったんだろうかとか、学生時代に教えてくれたらよかったのにという声を、たくさん聞きます。学校では教えてくれない、割と核心に迫ることです。それから、社会に出たればいきなり、「はい、検診行きましょう」と言われて、「何の検診ですか?」みたいなことが起きています。企業に就職すれば、今は女性の総合職ですから、戦力になって働かなければいけない。そんな中で、正しい知識を持って皆さんに健康に取り組んで欲しいなという思いから、早いうちにライフスタイルを考えるという大きなテーマの中で、体とか健康という面で私が関わっているというような状況です。こんな感じで大学生や社会人にお話をさせていただいております。では、実際にどんなことを話すかということについて、いくつかお話ししたいと思います。

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