群馬県 若者向けライフデザインを考える冊子「LIFE100」
19/32

34tPoinEGNANCYPREGNANCYPR※1 妊娠するために必要な能力(妊娠するために必要な臓器と機能)のこと。男性にもぜひ、知っておいてほしいことがあります。それは「『妊娠・出産』は女性だけの問題ではない」ということです。もちろん、身体的には女性にだけ起こることです。ですから、男性は妊娠・出産の話を「自分とはあまり関係のないこと」だと思いがちです。もう一つ、知っておいてほしいことは、女性の体はその生涯を通じて日常的にホルモンの影響を強く受けているということです。女性が「今日は何だかイライラする」「少し疲れている」と感じる時、ホルモンに左右される生理痛やPMS(月経前症候群)が原因となっている可能性が高くあります。男性にはイメージがしづらいかもしれませんが、男女の体の違いを正しく理解しておくことが大切です。しかし、妊娠・出産は男性にも深く関係しています。例えば、妊娠するためには、男性の妊孕性※1も大きく影響していて、不妊の原因のおよそ半分は男性側にあります。だからこそ、プレコンセプションケアは男女共に必要なものなのです。いつか妊娠・出産に向き合うことがあったとき、望む選択ができるように備えておけるといいですね。産後には男性が育児休暇を取得するなど、育児へ主体的に参画することはもちろん、家事全般を互いに担っていくことも必要でしょう。特に、産後の女性はホルモンバランスの影響や、新生児の育児による睡眠不足などで、赤ちゃんのお世話をする気力や子育ての自信を失う時(産後うつ)もあります。そんな時も、男女が互いの体について理解していれば、不調の期間を支え合い乗り越えていくことができるはずです。17PREGNANCY互いを理解するところからはじめよう!妊娠・出産の問題は女性だけじゃない!男性に知っておいてほしい女性のホルモンバランス

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る