ライフデザイン

高大連携ライフデザイン支援

高大連携ライフデザイン支援事業は、高校生と大学生が共に学ぶことで、相互に新たな気付きを得ることを目的とし、令和3~5年度においては、県内の高校と大学(※)をマッチングして行うモデル事業を実施しました。
※高校:群馬県立前橋東高等学校  大学:共愛学園前橋国際大学

令和6~7年度では、モデル事業をさらにステップアップさせ、特定の学校にとらわれず、進学や就職を控えた高校生や大学生をメインターゲットに、ライフデザインの集中講義「サマーキャンプ」を開催しました。

大学生という親でも教師でもない「ナナメの関係」である他者との関わりは、高校生にとって少し先の未来を考える機会に繋がるほか、大学生にとっても自分のライフデザインを見つめ直す機会となります。

~ライフデザインサマーキャンプ 2025~

「ライフデザインサマーキャンプ2025」は、令和6年度の取組を発展させ、令和7年8月8日に開催。
企画・運営は共愛学園前橋国際大学の奥田雄一郎教授とゼミ生が携わり、県内の高校生・大学生23名が参加しました。
運営学生によるライフデザインワークや先輩社会人によるゲストトークなど、体験型プログラムとして実施しました。
高校生と大学生が「ナナメの関係」で交流しながら互いに学び合う場を提供し、若者の視点を生かした内容となりました。

2025年8月8日(金) @群馬県庁

午前の部(9:30~12:00)

ライフデザインの基礎編として、共愛学園前橋国際大学の奥田教授による講座と、運営を担った大学生によるライフデザインワークを実施。
若者が自分の選択肢を広げ、主体的に将来を描くことを目的に構成されました。
大学生ワークでは、「自分が大切にしたい価値観」を探るゲームや、紙芝居形式のプログラムを展開。高校生と大学生が自然に交流しながら、楽しみつつ学べるグループワークとなりました。

午後の部(13:00~16:30)

午後は、先輩社会人2名によるゲストトークからスタート。自身のライフデザインでの悩みや気づきなど、リアルな体験をもとに語っていただきました。
続いて行われたフリートークでは、県職員や社会人ゲストを交え、将来への不安や県の支援制度などについて意見交換を実施。
参加者それぞれが自分らしい生き方を考えるきっかけとなる、穏やかで前向きな時間となりました。

参加者の声

●高校1年生
軽い気持ちで参加しましたが、大学生の紙芝居でのお話や先輩社会人の体験談を聞いて、自分の将来の道が少し開けたような気がしました。大学生との交流を通じて、大学に対する考え方も変わり興味が湧きました。悩みを一緒に考え、真剣に答えてくださったり、とても心に響く言葉がたくさんあり、良い刺激にもなりました。参加して良かったなと思えました。貴重な体験をありがとうございました。

●大学1年生
高校生や社会人の方々とお話をし、様々な価値観に触れることで自分の選択肢を広げることができました。高校生にとっての悩みは、私も悩んでいたことだったし、その悩みについて、先輩や社会人の方がそれぞれの視点からお話をしてきただき、多くの悩みは気にしなくて良いものだと感じました。「なんとかなる」と甘えすぎるのも良くないけれど、たくさんの経験をして、たくさんの人に出会って、たくさんの挑戦をしながら頑張っていきたいと思えるようになりました。

デジタルブック公開中!

今回のサマーキャンプの立ち上げから運営まで携わった、共愛学園前橋国際大学 青年心理学研究室の学生たちが制作したデジタルブックを公開しています。
若者の目線で感じたことや活動での学びをまとめた、高校生・大学生に向けての一冊となっています。
イベントを通して見えたリアルな感想や、先輩社会人へのインタビューなど、読み応えのある内容となっていますので、ぜひご覧ください。


~ライフデザインサマーキャンプ 2024~

2024年8月8日(木)@共愛学園前橋国際大学

共愛学園前橋国際大学 奥田教授によるライフデザインについてのレクチャーのほか、チャットシステムを⽤いた意⾒交換を行いました。

また、「ワーク」と「ライフ」の⼆つの視点から、群⾺県にゆかりのある社会人ゲストを招き、参加者とのコミュニケーションを通して、⽇頃得られない知識や体験を提供しました。

2024年8月9日(金)@群馬県庁

⼤学⽣による⾃分の過去・現在・未来をテーマとした紙芝居や、参加者同士で⾃らの価値観をテーマとしたワークを⾏いました。

また、「25歳の自分」を考えるワークを行った後、意見交換を行い、グループワークで得られた将来に対する疑問や不安について、県職員にインタビューを行いました。

参加者の声

●高校2年生

ただなんとなく参加をしてみたけれど、⾊んな⼈と未来についてお話したり、考える中で、胸の奥がワクワクしました︕とっても楽しかったです︕みんなが未来に向かって進もうとする姿はとても輝いていて、頑張ろうって思えました。やる気も出たし、何かやれる気もしました。⾟いことも、⼤変なこともあるだろうけど、なんとかやってやるぞ︕と意志を固めることができました。

●大学4年生

⾃分⾃⾝の良さに気づくことができました。過去から現在、未来へと変化する⾃分が、今の⾃分につながっていて、その⾃分が未来へとつながっていく感覚を持つことができました。また、⼤⼈(社会⼈)が⾃分の体験、考えを⼤⼈の⾔葉で聞くことができてよかったです。来年から⼤きく環境が変わるので、その不安を⼤⼈(職員の⽅々)に相談できるのも嬉しかったです。またこのようなイベントや良い機会があれば参加させてください。2⽇間ありがとうございました。

ダイジェスト動画公開中

この動画は県内の高校生や大学生等のライフデザイン支援を目的とした「ライフデザインサマーキャンプ 2024」のダイジェスト動画となっています。
授業や教育にもご活用いただけるよう、イベントの様子をコンパクトにまとめ、若者目線で制作しておりますので、是非ご視聴ください!

「ライフデザインサマーキャンプ 2024」ダイジェスト動画

令和5年度事業

高校1年生向けライフデザインセミナー

進路プランニングの授業として、奥田教授によるレクチャーと大学生によるプレゼンテーションを行いました。その後、小グループに分かれて大学生が紙芝居形式のプレゼンテーションを行い、高校生が質問を行う対話型のワークを実施しました。

参加者数:高校生200名×大学生21名

参加した高校生の声

●⾃信がなくても⾃分のやりたいことがあったときは、それに向かって突き進む事が⼤事だと思いました。⼈の⽬を気にするのではなくやりたいという気持ちを⼤切にしたいです。

●⾃分が⽬指したい職業に向けて今からよく知っていくことが⼤切だということを感じました。前向きに、⾃分がどうしたいかを明確にし、⾃分⾃⾝を理解することから始めたいです。

 

参加した大学生の声

●私はこのプレゼンで何を話そうか考えることで、過去・現在を振り返ることができて⾃⾝のライフデザインを考えるきっかけになりました。⾃分が今までに頑張ってきたこと、現在頑張っていること、それは誰かに⾃慢できるような素晴らしいことではないかもしれないけど、それでも⾃分に⼀⽣懸命やりたいと思えるコトがあることが幸せだと考えました。

●このことは⾃分のキャリアについて振り返り、今後のことを考えることで⾃⾝のキャリアについて実践的に考える貴重な機会となった。特に、⾃分の考えていたライフデザインをさらに具体化して考えることができた。

●⾼校⽣にとっては⼤学⽣と関わることは兄弟がいない限りほとんどないと思います。両親に就職についてお話を聞くのと、変化する今の現代を⼤学⽣として過ごす私たちが実際のライフデザインとしてお話しするのとでは全く違うと思います。だからこそ、私たち⼤学⽣も⾼校⽣の時にこのような講座があったらよかったなと感じたり、これからももっとこういった⾼校⽣のために今必要な能⼒、知識を⾼められる⼯夫をした授業を取り⼊れていくことが重要であると感じました。

 

高校3年生向け5回連続ワークショップ

令和5年度は、奥田教授によるレクチャーから始まり、「30歳の私」や県職員とともに少子化対策やこども施策を考えるワーク、まとめ・発表など、計5回の授業を実施しました。
参加者数:高校生28名×大学生24名(のべ人数)

第1回ワークショップ

奥田教授によるレクチャーと、事前学習として高校生が考えてきた「30 歳の私」を発表を行いました。

第2回ワークショップ

大学生 の「30 歳の私」を発表し、高校生 と大学生が共同で将来について考えるワークを実施しました。奥田教授からは人口減少などを踏まえたレクチャー、県職員から群馬県の少子化対策についての説明を行いました。

第3・4回ワークショップ

高校生と大学生は、夏休みの間に、国の「こども未来戦略」を参考に、「30歳のあなた」の希望する⽣活を実現するために良いと思った政策、疑問の政策を考えてきました。これらをもとに、チームで話し合いを行い、もっと充実したほうがよい政策やもっと発信してほしいことなどを提案するためのプレゼン資料の作成を進めました。

第5回ワークショップ(最終回)

高校や大学の教職員への公開授業として開催しました。
「私たちのライフデザインーこれからの時代のワークとライフー」をテーマに、チームごとの発表を行いました。

 

参加した高校生の声

●授業を受けてみて、前よりも⾃分の将来について考える機会が多くなりました。この世の中にどんな政策があるのか、わたしたちが暮らしやすいよう、政府はどんな事を考えているのか、たくさん知ることができました。また⼤学⽣と話すことで私達⾼校⽣と違った考え⽅や⼤⼈な考え⽅を聞くことができました。
●私達⾼校⽣が考える30歳の⾃分と⼤学⽣が考える30歳の⾃分は全然違くて、そういう考えもあるなと思うことが多く感じました。普段、⼤学⽣と交流することや何⼗年後の⾃分を考えることはないので、とても新鮮な気持ちで授業を受けることができました。

 

参加した大学生の声

●⼈⽣の10年後、20年後はまだ先だと考えていたけど意外とあっという間であって、しっかりと考えていく必要があるなと感じました。
●漠然とした将来への不安から、具体的にどこが不安なのか⾒つけることの出来る授業だったと思います。
●私⾃⾝、「将来はこんなふうに仕事して、⼦どももいつかは育てられたらなぁ」のようにぼんやりと未来について考えていましたが、今回のライフデザインで様々な政策を知って、⾃分が⼤学3年⽣とうこともあり、より将来について考えるきっかけになりました。不安だらけな未来ですけれど、出産・⼦育てに関してたくさんの政策があり、使うことが出来るので、少しだけ不安がなくなりました。

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